MTOSリリースと日本語化手順
MTOS(Movable Type Open Source)がリリースされました。
MTOS: Movable Type オープンソース・プロジェクト
Movable Type の進化を、さらに加速するための、新たなチャレンジです。2001年の誕生以来、Movable Type はコミュニティーと共に進化を続けてきました。インターネット上で公開されている、豊富なプラグインやテンプレートに加え、いただいたバグレポートやフィードバックも、製品の開発における重要な位置を占めています。このたび開始されるオープソース・プロジェクトは、このような活動を、より一層押し進めることを目的としています。
具体的には、『Movable Type コア部分の、GPL による公開』と『開発プロセスのオープン化』をおこないます。拡張性の高い Movable Type 4 の新アーキテクチャと、オープンソースの開発スタイルを組み合わせることで、スピーディーで、幅広いソリューションの開発を目指します。
MTOS は以下のページからダウンロードできます。
2008.02.01 追記:MTOS 4.1(全ローカライズ版)は「LocalizedPackages/MTOS-4.1」からダウンロードできます。
2008.01.29 追記:MTOS 4.1 日本語版は「MTOS-4.1-jaパッケージの作り方」からダウンロードできます。
以下、日本語化手順を示します。1~3の3通りを示してますので、一通り読み終えてから選択することをお勧めします。
1.日本語化する
MTOS(MTOS-4.1-en)はデフォルトで英語表示になっています。管理画面の日本語化はインストール途中で「Japanese」を選択すれば良いのですが、ブログの表示や文字コード等、すべてを日本語化する場合は、インストール時に下の画面
が表示された時点で、インストールを中断。mt-config.cgi を任意のエディタで開き、一番最後に下記の内容を追加します。
DefaultLanguage ja
MailEncoding ISO-2022-JP
ExportEncoding Shift_JIS
DefaultTimezone 9
CategoryNameNodash 1
NewsboxURL http://www.sixapart.jp/movabletype/news/newsbox.html
LearningNewsURL http://www.movabletype.jp/newsbox.html
NewsURL http://www.sixapart.jp/movabletype/
追加後、mt-config.cgi を元のディレクトリにアップロードして、インストールを続行します。
上記の環境変数の意味は、下記のリンクからドキュメントを参照してください。
- DefaultLanguage
- MailEncoding
- ExportEncoding
- DefaultTimezone
- CategoryNameNodash
- NewsboxURL
- LearningNewsURL
- NewsURL
2.インストールウィザードも日本語化する
上記の変更では、インストールウィザードが途中まで英語表示のままです。インストールウィザードの最初(一番最初の画面は除く)から日本語表示にしたい場合は、インストール前に次のファイルの内容を変更してください。
また、インストール途中で上記の mt-config.cgi の変更もお忘れなく。
mt-check.cgi 60行目
変更前
my $lang = 'en_US';
変更後
my $lang = 'ja';
lib/MT.pm 917行目
変更前
$mt->set_language('en_US');
変更後
$mt->set_language('ja');
3.完全に日本語化する
上記の「インストールウィザードも日本語化する」は、インストールウィザードを中断し、環境変数の設定は mt-config.cgi に依存する(プラグラムを必要以上に手を加えない)手順で書きましたが、インストールウィザードも中断したくない場合、次の部分を書き換えればすべて日本語化できます。
mt-check.cgi 60行目
変更前
my $lang = 'en_US';
変更後
my $lang = 'ja';
lib/MT.pm 917行目
変更前
$mt->set_language('en_US');
変更後
$mt->set_language('ja');
lib/MT.pm 962行目あたり
変更前
$defaults->{DefaultLanguage}{default} = 'en_US';
$defaults->{NewsboxURL}{default} = 'http://www.sixapart.com/movabletype/news/mt4_news_widget.html';
$defaults->{LearningNewsURL}{default} = 'http://learning.movabletype.org/newsbox.html';
$defaults->{SupportURL}{default} = 'http://www.sixapart.com/movabletype/support/';
$defaults->{NewsURL}{default} = 'http://www.sixapart.com/movabletype/news/';
#$defaults->{HelpURL}{default} = '__HELP_URL__';
$defaults->{DefaultTimezone}{default} = '0';
$defaults->{MailEncoding}{default} = 'ISO-8859-1';
$defaults->{ExportEncoding}{default} = '';
$defaults->{LogExportEncoding}{default} = '';
$defaults->{CategoryNameNodash}{default} = '0';
変更後
$defaults->{DefaultLanguage}{default} = 'ja';
$defaults->{NewsboxURL}{default} = 'http://www.sixapart.jp/movabletype/news/newsbox.html';
$defaults->{LearningNewsURL}{default} = 'http://www.movabletype.jp/newsbox.html';
$defaults->{SupportURL}{default} = 'http://www.sixapart.jp/movabletype/support/';
$defaults->{NewsURL}{default} = 'http://www.sixapart.jp/movabletype/';
#$defaults->{HelpURL}{default} = '__HELP_URL__';
$defaults->{DefaultTimezone}{default} = '9';
$defaults->{MailEncoding}{default} = 'ISO-2022-JP';
$defaults->{ExportEncoding}{default} = 'Shift_JIS';
$defaults->{LogExportEncoding}{default} = 'Shift_JIS';
$defaults->{CategoryNameNodash}{default} = '1';
上記の変更は4.1の設定を参考にしています。
なお、Movable Type ドキュメントによれば、LogExportEncoding は ExportEncoding に置き代わっているので、特に設定を変更する必要はありません。
サポートURLは単に日本語サイトに振り替えただけですので、「サポートされる」という意味ではありません。
4.ライセンス
MTOSは無償で商用利用可能です。ユーザー数も無制限、再配布可能です。Movable Type4.1とほぼ同機能です(カスタムフィールドと汎用ウェブサイトテンプレートセットはサポートされていません)。
ただし、Six Apartのサポートはありませんので、コミュニティ等で解決する必要があります。
MTOS のライセンスについては、WebSig24/7の記事の小川さんの資料が役に立つでしょう。
2008.01.26
日本語化手順の内容を2パターンから3パターンに変更しました。
- MTのウェブサイトでブログ記事が作れる小粋空間版「Movable Type」の配布開始
- Movable Type に商用無料版(商用無償版)がある件について
- UnxUtils / UnxUpdates による MTOS のビルド
- TortoiseSVN のインストールと MTOS ソースコードのチェックアウト
- MTOS(Movable Type オープンソース版)Nightly Build リリース
≫ 今日のMTOS:MTOS (Movable Type Open Source 4.1) 公開 from 世界中の1%の人々へ
2月中だと思っていたから、のんびりしていたら、Movable Type Open Source 4.1が早くも公開したことを「小粋空間: MTOSリリー... [続きを読む]
どうもはじめまして、
MTOS4.1の日本語化ですが、
lib/MT.pm 917行目の変更以外にも
lib/MT.pm 962行目
$defaults->{DefaultLanguage}{default} = 'en_US';
を
$defaults->{DefaultLanguage}{default} = 'ja';
lib/MT.pm 968行目
$defaults->{DefaultTimezone}{default} = '0';
を
$defaults->{DefaultTimezone}{default} = '9';
lib/MT.pm 969行目
$defaults->{MailEncoding}{default} = 'ISO-8859-1';
を
$defaults->{MailEncoding}{default} = 'ISO-2022-JP';
lib/MT.pm 970行目
$defaults->{LogExportEncoding}{default} = '';
を
$defaults->{LogExportEncoding}{default} = 'Shift_JIS';
lib/MT.pm 971行目
$defaults->{CategoryNameNodash}{default} = '0';
を
$defaults->{CategoryNameNodash}{default} = '1';
と書き換えることによって、インストール時にmt-config.cgiを書き換えることなくインストールできますよ。
defaultの設定を日本語化しているため、mt-config.cgiにも追記が必要ないのが特徴です。
MovableTypeからコメント追加等で届くメールもISO-2022-JPでエンコードされて届くことを確認しました。
>やまけんさん
こんにちは。
ご連絡ありがとうございました。
記事の意図がうまく伝わってなかったのですが、環境変数で設定可能な項目はプログラムを書き換えるのではなく、mt-config.cgi を変更する方法を念頭に書いてました。
が、最初から書き直しておく方法も必要と思い直しましたので、記事は修正致しました。
それではよろしくお願い致します。
確かに、本来インストール後にmt-config.cgiを書き換えて日本語化というのが順当なはずなのですが、nightly build版でそれをするとwidgitsetの設定で日本語化された項目と英語版の項目が同時に表示されるバグが出るため、はじめから日本語化してインストールが得策と考えました。
というのも、SVNでSorceをmake me 'BUILD_LANGUAGE=ja'すると、MT.pmごと日本語化して生成するのです。
http://code.sixapart.com/svn/movabletype/branches/boomer/build/mt-dists/ja.mk
あたりを見てもらえれば理解していただけるかと。
>私の手元でビルドしたパッケージを置いておきます。
>
>MTOS-4.1-ja.tar.gz
>MTOS-4.1-ja.zip
http://as-is.net/blog/
だそうです。
>なにやら。さん
こんにちは。
ご連絡ありがとうございました。
たしかにその通りです。
小粋空間さんのyujiroさん
始めまして、いつも拝見させて頂いております
大変参考になるサイトです
有難う御座います
テンプレート等も、頂いております
話は、変わりますが、なにやらさんの説明の所
追記記事にも成っていますが
私の手元でビルドしたパッケージを置いておきます。
↑この部分は、横線で消されております
トラフィック的にヤバくなってきたので以下からダウンロードしてもらえると幸いです。
LocalizedPackages/MTOS-4.1 - MovableType | wiki.movabletype.org
と書かれています
http://wiki.movabletype.org/LocalizedPackages/MTOS-4.1
ここのサイトらしいです
タグの入れ方が、解りませんので再度確認してみてください
しかし、小川さんも親切だし小粋空間さんも
とても参考になります
これからも、頑張ってください
期待しています
>miya_miyaさん
こんばんは。
ご連絡ありがとうございました。
ではでは!