MTのウェブサイトでブログ記事が作れる小粋空間版「Movable Type」の配布開始
Movable Typeはバージョン5から「ウェブサイト」という概念を導入し、サイト制作の利便性が向上しましたが、その反面、ブログだけを作成する場合には「空の」ウェブサイトを作る必要があります。
ということで、Movable Type Open Sourceをベースにソースコードを改変し、ウェブサイトでブログ記事が作れる機能を追加した小粋空間版「Movable Type」を当ブログで配布致します(MTOSのGPLにもとづいた再頒布です)。
下のスクリーンショットは小粋空間版「Movable Type」で作ったウェブサイトのトップページです。ウェブサイトのブログ記事が並んでいます。
小粋空間版「Movable Type」は下記のリンクからダウンロードできます。バージョン番号はMovable Typeの現在の最新バージョンにあわせています。
以下、主な機能を紹介します。ウェブサイトでブログ記事を管理できる以外の変更は行っていません。
1.ブログ記事の投稿
ウェブサイトでブログ記事の投稿が行えます。
グローバルナビゲーションの「新規作成」からもブログ記事の新規作成が行えます。
2.カテゴリの作成
ウェブサイトでカテゴリが作成可能です。ブログ記事編集画面でもカテゴリを作成できます。
3.アーカイブパスの設定
ウェブサイトの全般設定画面でアーカイブURL・アーカイブパスの設定が行えます。
4.優先アーカイブタイプの設定
ウェブサイトの全般設定画面で優先アーカイブタイプの設定が可能です。
5.ブログ記事一覧画面
ウェブサイトのブログ記事一覧で、自ウェブサイトのブログ記事を表示します。
自ウェブサイトのブログ記事だけを表示するフィルタも用意しています。
システム管理画面のブログ記事一覧にもウェブサイトのブログ記事を表示します。
6.ダッシュボード
ウェブサイトのダッシュボードに「Blog Stats」を表示します。
7.テーマ
テーマ「クラシックブログ(ウェブサイト用)」を追加しました。このテーマを選択すれば、ウェブサイトでブログ記事テンプレート、ブログ記事リストテンプレートが使えます。
8.ブログ記事のエクスポート・インポート
ウェブサイトでブログ記事のエクスポート・インポートが行えます。
9.注意事項
MT本体のバージョンアップが行われたときにはこちらも追従する予定でいますが、動作保障はありませんので予めご了承ください。
10.リリースノート
MT3やMT4からのアップグレード(=1番目に作ったブログをウェブサイトとして割り当てる)には対応していません。
- Movable Type に商用無料版(商用無償版)がある件について
- UnxUtils / UnxUpdates による MTOS のビルド
- TortoiseSVN のインストールと MTOS ソースコードのチェックアウト
- MTOSリリースと日本語化手順
- MTOS(Movable Type オープンソース版)Nightly Build リリース