A.ウルクズノフ・マスタークラス受講

A.ウルクズノフ・マスタークラス受講

Posted at October 29,2004 2:35 AM
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27日、中目黒GTホールにてブルガリアのギタリスト兼作曲家、A.ウルクズノフのマスタークラスを受講してきました。

受講者はソロ3名・合奏1団体(ウルクズノフ氏作曲)で、熱気あふれるマスタークラスでした。私は合奏の1メンバーで参加しました。

マスタークラスを聴いたウルクズノフ氏の印象は、音楽の流れをとても大切にする人。

バッハやメルツ等の受講曲では、旋律に対するアーティキュレーションをかなり細かくアドバイスされていました。

フレーズの中の音を、次に現れる音や呼吸で断ち切らないこと。楽譜の拍子をそのままなぞらえるのではなく、大きな流れを掴んで演奏すること、等々。

またタンスマンのカバティーナ(プレリュード/ダンサ・ポンポーサ)では二声で演奏する際の和声進行、各声部の音色による分割や対位法で演奏する際にモチーフを正確に再現する等、終始音楽的なアドバイスに徹底されていました。もっとも技術的には問題ない方が受講されてますが。

ギターは基本的に音が減衰する楽器なので、長い音符がある旋律を演奏する際にはその音が持続せずフレーズ感を失いがちなのですが、氏は「長い音符の後の音をやや小さい音量で演奏すればフレーズがつながっているように聴こえる」と言われてました。

こういう場合、同じテンションで弾きがちなのですがこれは勉強になりました。

2時間のマスタークラスの後、最後にウルクズノフ氏と通訳を務められたフルーティスト・小倉美英さんとのデュオ。

15~20分ほどでしたが自作の変拍子曲を鮮やかに演奏され、複雑な混合拍子の音のつながりが心地よく伝わってきました。

これがいわゆるブルガリアのリズムのようです。

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