Movable Type 3.31英語版を日本語環境で利用する
先日まで Movable Type 3.31英語版のベータ版情報を流していました が、こちらもすでにリリースされています。日本語版はダウンロード方法が変わりましたが、英語版は 3.2 と同様の方式なので、ブラウザからの操作だけでアーカイブを取得することができます(TypeKey の登録は必須)。
Movable Type のページの「Get It Now」をクリック→「PERSONAL」タブをクリック→「FREE」をクリックし、後は指示に従って進めば個人無償ライセンス版をダウンロードできます。
英語版と日本語版の差分
試しに日本語版 3.31-ja との差分をとってみました。若干の違いはありましたが、言語と日付、およびバージョンの設定以外は全く同じ内容でした。
両方に存在するもので差分があったファイルは下記です。
- index.html
- lib/MT/ConfigMgr.pm
- lib/MT.pm
- mt-check.cgi
- php/mt.php
また英語版には下記のファイルがあります。
- lib/MT/L10N/de-iso-8859-1.pm
- lib/MT/L10N/es-iso-8859-1.pm
- lib/MT/L10N/fr-iso-8859-1.pm
- lib/MT/L10N/nl-iso-8859-1.pm
英語版にはさらに feeds-app-lite プラグインがついてます。
- mt-static/plugins/feeds-app-lite
- plugins/feeds-app-lite
英語版を日本語環境で利用する
さて、上記の差分の中から
- lib/MT.pm
- mt-check.cgi
に下記のパッチをあて、mt-config.cgi にいくつかの設定項目を追加することで、英語版を日本語環境で利用することが可能になります(しかも feeds-app-lite が使える)。パッチの正常性は確認済で、MTの基本的な操作や表示については日本語で問題なく動作します。
パッチおよび mt-config.cgi の修正はインストール前に行ってください。またパッチを作るときは最後の行に改行を含めてください。
なおこの件に関しましてはご自身の責任で行ってください。
lib/MT.pm
--- lib/MT.pm 2006-07-11 20:14:46.000000000 +0900
+++ lib/MT.pm 2006-07-11 20:15:22.000000000 +0900
@@ -558,7 +558,7 @@
## Initialize the language to the default in case any errors occur in
## the rest of the initialization process.
- $mt->set_language('en_US');
+ $mt->set_language('ja');
$mt->read_config(\%param) or return;
$mt->init_plugins(@_) or return;
$mt;
mt-check.cgi
--- mt-check.cgi 2006-07-11 20:14:46.000000000 +0900
+++ mt-check.cgi 2006-07-11 20:15:22.000000000 +0900
@@ -25,7 +25,7 @@
local $| = 1;
my $mt;
-my $lang = 'en_US';
+my $lang = 'ja';
eval {
require MT;
$mt = MT->new();
mt-config.cgi
下記の設定を追加してください。それぞれの意味をコメント(#)で記載しています。設定項目は英語版との差分、およびMovable Type 3.3 マニュアル・環境変数の掲載内容より、必要と思われるものを抽出しています。設定値については、前述のマニュアルを参考にして、必要であれば適宜修正してください。
# ブログの言語
DefaultLanguage ja
# Movable Typeから送信するメールの文字エンコード
MailEncoding ISO-2022-JP
# システム・メニューにあるサポートホームページへのリンク
SupportURL http://www.sixapart.jp/movabletype/support/
# メイン・メニューやシステム・メニューにあるMovable Typeニュースへのリンク
NewsURL http://www.sixapart.jp/movabletype/
# メイン・メニューの右上のニュース表示部分
NewsboxURL http://www.sixapart.jp/movabletype/news/newsbox.html
# オンライン・マニュアルへのリンク
HelpURL http://www.sixapart.jp/movabletype/manual/[バージョン]/
# ログ等を書き出す際のエンコーディング
ExportEncoding Shift_JIS
# ブログを新規作成する際の、時間帯(タイムゾーン)の初期値を設定します。
DefaultTimezone 9
DefaultLanguage は、マニュアル上は「ブログ管理画面に利用する言語」と書かれていますが、ブログの表示にも影響します。
以前、「英語版を日本語版にできないでしょうか」という質問を受けて、運用中のブログに対して DefaultLanguage を変更したのですが、
この設定項目はインストール前しか有効になりませんでした。今回も同様です。
目的に添った内容でなかったため、全面修正しました。 2006.09.29 追記
HelpURL の設定値を修正しました(URL末尾にバージョンが必要)。
- Movable Type 3.33 リリース
- Movable Type 3.32日本語版リリース
- Movable Type 3.31日本語版の提供を開始
- Movable Type 3.3(英語版)FRC2
- Movable Type 3.3修正版リリース予定
- Movable Type 3.3(英語版)リリース延期
- Movable Type 3.3-ja リリース
- Movable Type 3.3(英語版)28日リリース
- Movable Type 3.3 リリース延期
- Movable Type 3.3 追加タグ一覧
- Movable Type 3.3 ベータ2公開
- Movable Type 3.3b1-ja 再構築のパフォーマンス
- Movable Type 3.3b1-ja 新機能と変更箇所一覧
- Movable Type 3.3 ベータテスト開始
≫ ひそかにMTを3.2から3.31へアップグレードした。 from バリごと。
ブログの右下「powered by」のMovable Typeのバージョンが、ひ... [続きを読む]
いつもお世話になっております。この記事と関係のない内容なのですが、いつもエントリーの際ソースを書き入れるとソースが中央カラム内に納まらずはみだしたりする事があるんですけどこの件を解消する方法はないでしょうか?お手数ですがサポート宜しくお願いします
ちょっと微妙だと思ったので指摘させてください。
というのも、「英語版を日本語版風に使えるようにすることを目的に、修正情報を公開すること」と「英語版を日本語版に『する』ことを目的に、両者の差分をとって(リバースエンジニアリングして)公開すること」とは少し意味合いが異なるからです。
前者を目的とするならば、VERSION_IDを修正したりする必要はありませんよね。変更を最小限にするならば、lib/MT.pmのset_languageの修正とmt-check.cgiの修正のみに留めて、残りはmt-config.cgiへの設定の追加方法を示すのもよいと思います。
>panserさん
こんにちは。
ご質問の件ですが、半角文字を折り返すが参考になれば幸いです。
それではよろしくお願い致します。
>(o)さん
ご無沙汰してます。
おっしゃる通りです。
目的は前者ですので記事を修正致しました。
的確なご指摘ありがとうございました。
はじめまして。ゆにっくと申します。トラックバックは何度かさせて頂いていますが、コメントをするのは初めてです。
さて、この記事を参考にして、英語版を日本語化して、問題なく動作させることができました。ありがとうございました。
ただ1点だけ、HelpURLの箇所が、記事の通りに設定しても404 Not Foundが出てしまっていました。
どうも、
HelpURL http://www.sixapart.jp/movabletype/manual/
の後に、/MTのバージョン/
を加えないといけないようなんです。3.3だったら、
HelpURL http://www.sixapart.jp/movabletype/manual/3.3/
という具合に。こうすることで、管理画面の?マークからヘルプへ飛ぶことができました。
しょうもないことですが(笑)、ただその1点だけを指摘したくて投稿しました。
>ゆにっくさん
こんにちは。
ご連絡ありがとうございました。
記事は修正致しました。
メインのページには元のURLでリダイレクトするようですが、個別の項目にはジャンプしませんでしたね。大変失礼致しました。