土用の丑の日について
久しぶりに鰻を食べたついでに、これまであまりよく知らなかった「土用の丑の日」について調べました。
1.「土用」について
土用(どよう)とは、暦における雑節の一つです。「雑節」とは、二十四節気(*1)以外の、季節の移り変わりの目安となる日の総称で、土用の他に「節分/彼岸/社日/八十八夜/入梅/半夏生/二百十日/二百二十日」があります。
土用の期間は、二十四節気を配置する方法(平気法・定気法)によって、次のように若干異なります。
- 平気法:立夏・立秋・立冬・立春の前18日
- 定気法:太陽黄経がそれぞれ27度、117度、207度、297度に達した日を「土用の入りの日」とし、立夏、立秋、立冬、立春の前日まで。
定気法では、土用の日数は19日になることもあります。よって「夏の土用」とは、
- 7月20日頃~立秋(8月7日頃)の前日まで
となります。
「土用」が立夏・立秋・立冬・立春の前になった由来は、陰陽五行説(*2)で、四季に対応する五行は、春が木、夏が火、秋が金、冬が水となり、余った土(土用)を各季節の最後の月にあてたことによります。
「土用」は本来「土旺用事(どおうようじ)」と書き、「土の気が旺(さかん)になった状態で、物事を処理する」ことを意味し、省略されて「土用」と呼ばれるようになったようです(*3)。
2.「土用の丑の日」について
生まれ年の干支に用いる「十二支(子/丑/寅/卯/辰/巳/午/未/申/酉/戌/亥)」は、日付にも適用され、12日に1度は「丑の日」になります。つまり、「土用の丑の日」とは、土用の期間中(18~19日間)に、日の干支で「丑」になる日を指します。
さらに土用の期間は、十二支で繰り返される日数(12日間)より6~7日長いため、「丑の日」が2回出現する場合もあります。1回目に出現した「丑の日」を「一の丑」、2回目に出現した「丑の日」を「二の丑」と呼びます。2回出現する場合、「土用の丑の日」は暗黙的に「一の丑」を指すようです。
3.「土用の丑の日」に鰻を食べる習慣について
夏の土用の丑の日には、暑い時期を乗り切る栄養をつけるために鰻を食べる習慣があります。
その習慣となったきっかけは、幕末の万能学者として有名な平賀源内が、近所の鰻屋から「夏場に鰻が売れないので何とかしたい」と相談され、源内は、「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、
- 「本日丑の日」
と書いた張り紙を張り出すように勧めました。
そうしたところ、その店は大繁盛し、他の鰻屋もそれを真似るようになり、以後、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したそうです。
4.まとめ
以下、個人的に「土用の丑の日」を調べて分かった新たな発見です。
- 「土用」は各季節にある
- 「土用」は1日ではなく結構長い
- 「土用の丑の日の鰻」は、「節分の恵方巻き」や「バレンタインデーのチョコレート」と同じ
5.参考サイト
以下です。ありがとうございました。
- Wikipedia - 陰陽五行思想
- Wikipedia - 土用
- Wikipedia - 土用の丑の日
- 土旺用事の意味を教えてください。 - Yahoo!知恵袋
- うつわ日和店主の京のできごと: 土旺用事
- 土用丑の日(ウナギの日?)
*1:「二十四節気(にじゅうしせっき)」とは、太陰太陽暦で季節を正しく示すために設けた暦上の点、「小寒/大寒/立春/雨水/啓蟄/春分/清明/穀雨/立夏/小満/芒種/夏至/小暑/大暑/立秋/処暑/白露/秋分/寒露/霜降/立冬/小雪/大雪/冬至」です。
*2:陰陽思想と五行思想が結び付いて生まれた思想で、木・火・土・金・水の五行に陰・陽を配することで様々な事象を説明する。
*3:辞典によっては異なる説もあります。
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