remove_old_sessions で不要なセッションデータを削除する
Movable Type 5.0 の tools ディレクトリに追加された remove_old_sessions を紹介します。
1.機能
このツールは、パラメータで指定した日数を超過した各セッションデータを、mt_session テーブルから削除します。
2.コマンドパラメータ
ツールのコマンドパラメータは次のようになります。具体的な実行方法は3項を参照してください。
- remove_old_sessions --ttl <days> --kind <comma separated list of kinds>
パラメータの意味は次の通りです。
- --ttl:日数を指定します(必須パラメータ)。30 を指定すれば 30日以上経過したセッションを削除します
- --kind:セッションの種類(mt_session の session_kind)を指定します(オプションパラメータ)。セッションの種類を複数指定する場合はカンマで区切ります。設定値と意味は次の通りです。なお、US/UA/SI は本パラメータで指定しない限り削除されません。
- SI
- アクティブなコメント投稿者セッション
- KY
- リモートコメント認証サービスの公開キー
- AN
- 認証システムで使用するnonce値
- US(User Sessions)
- アクティブなユーザーセッション
- NW
- ダッシュボードウィジェットにあるニュースのキャッシュコンテンツ
- AF(Activity Feeds)
- アクティビティフィードのセッション
- AS(AutoSave)
- ブログ記事とテンプレートの自動保存データ
- TF(Temporary File)
- ブログ記事とテンプレートのプレビューで生成された一時ファイルデータ
- CR(Commenter Registration)
- コメンター登録のトークン
- CS
- mt-search.cgiによるブログ検索結果のキャッシュ
- UA
- 特定のユーザーが最後にログインしたことを示すアクティブユーザーとしての記録
- CO(Cached Object)
- MT::Cache::Sessionクラスによるキャッシュデータ(テンプレートモジュールのキャッシュ)
- BU(BackUp)
- バックアップファイルを一定期間だけダウンロードできるためのセッション(期限切れになった後、MTによって提供されたバックアップファイルのリンクからバックアップデータはダウンロードできません)
- CC(Category Cache)
- 特定のカテゴリーデータのキャッシュ
- SC(System Check)
- mt-check.cgiの実行結果
- PT(Periodic Task)
- 最後に起動したスケジュールタスク
- CA(CaptchA)
- captchaのトークン(10分で期限切れになります)
- TC(Tag Cache)
- 特定のタグデータのキャッシュ
3.起動方法
コマンドラインから起動します。remove_old_sessions には、事前に実行権のパーミッションを与えてください。
アプリケーションディレクトリが mt の場合の起動例を以下に示します。
% cd /home/www/mt % ./tools/remove_old_sessions --ttl 30 --kind SI,KY,AN
実行すると、削除予定データを表示した後、「Proceed?」と表示されるので、y やyes を入力すれば削除を実行します。
実行画面
4.mt_session テーブルのサイズ
remove_old_sessions 実行前と実行後の mt_session テーブルのサイズを示します。
Posted by yujiro このページの先頭に戻る
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