金賞よりも大切なこと~コンクール常勝校 市立柏高等学校吹奏楽部 強さの秘密
柏市立柏高等学校(市柏:イチカシ)吹奏楽部の物語です。「音楽コンクールで勝つ3つの方法 」のコメントでこの本の存在を知り、購入しました。新刊です。
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柏市立柏高等学校(イチカシ)は1978年4月に開校。当時14名の部員から始まった吹奏楽部は、顧問の石田修一先生の指導のもと、わずか3ヶ月(しかも1年生だけ)で、千葉県吹奏楽コンクールで準優勝。翌年は優勝。3年目(全学年が揃う)には、全日本吹奏楽コンクールの地区予選で優勝。4年目には全日本吹奏楽コンクールの関東大会で金賞を受賞。そして紆余曲折を経たのち、7年目には全国大会で金賞を受賞するに至っています。
その後、毎年数々のコンクールで優勝・金賞を受賞し、約200名余りの部員で構成される吹奏楽部は現在も高い評価を得ています。柏市民文化会館で毎年12月に5日間にわたって行なわれるチャリティコンサートは、宣伝をしたりチラシを使うわけでもないのに即日完売らしく、非常に多くのファンがいるようです。
この本は、著者の山崎正彦氏(現武蔵野音楽大学講師)がイチカシを密着取材し、イチカシの強さの秘密が、単に厳しい指導や演奏技術の向上ではなく、顧問の石田先生の「人を育てる力」にあることが切々と記されています。
書籍の中では、コンクールに向けた石田先生の指導、生徒達の努力、そして金賞までの道のりが物語的に記されており、ひたむきに演奏に取り組む、純粋で素直な高校生達がいることに感動を覚える場面もありました。
ということで、今年出合った書籍の中では一番面白かったです。また、機会があれば是非イチカシの生演奏も聴いてみたいところです。
Posted by yujiro このページの先頭に戻る
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