Movable Type 5.1新機能の徹底解説

Movable Type 5.1新機能の徹底解説

Posted at February 16,2011 1:55 AM
Tag:[5.1, MovableType]

Movable Type 5.1ベータがリリースされました。ということで、ダウンロード方法とMovable Type 5.1で新たに追加された機能について、本エントリーで詳しく解説します。

Movable Type 5.1 Beta 1 を公開

Movable Type 5.1ベータ版

1.ダウンロード

Movable Type 5.1ベータ版は以下のリンクからダウンロードできます。

Index of /downloads/betas

Githubからダウンロードすれば、コア機能の最新コミット版が入手できると思います(アドオンは含まれません)。ダウンロードするには、右側真ん中辺りにある「ダウンロード」をクリック。

Github1

「Download.tar.gz」または「Download.zip」をクリックします。

Github2

以下、新機能の紹介です。

2.カテゴリ・フォルダの並び替え

「ブログ記事」→「カテゴリ」または「ウェブページ」→「フォルダ」のページでは、ドラッグ&ドロップでカテゴリ・フォルダの並べ替えが行えるようになりました。

並べ替えるには、カテゴリ名の左側をポイントしてカーソルが十字マークになったところでつかみます。カテゴリをサブカテゴリなどにするには、右にずらして▼マークが出たところでドロップします。どの動作もサクサク行えます。

カテゴリ・フォルダの並び替え1

並び替えた内容を保存する場合は「保存」をクリックしてください。

カテゴリ・フォルダの並び替え2

カテゴリ名の右側をポイントすると色々出てきます。「編集」をクリックすればカテゴリ名を変更できます。+アイコンはサブカテゴリを追加する場合にクリックします。カテゴリ名のリンクをクリックすればカテゴリの編集画面に移動します。

カテゴリ・フォルダの並び替え3

一覧上部にあるフォームからもカテゴリの追加が行えます。こちらもサクサクと追加できます。

カテゴリ・フォルダの並び替え4

テンプレートタグで並び替えを反映させるには、MTTopLevelCategoriesタグなどに「sort_by="user_custom"」を与えます。

<mt:TopLevelCategories sort_by="user_custom">
  <mt:SubCatIsFirst>
<ul>
  </mt:SubCatIsFirst>
  <mt:if tag="CategoryCount">
  <li><a href="<$mt:CategoryArchiveLink$>"<mt:if tag="CategoryDescription"> title="<$mt:CategoryDescription remove_html="1" encode_html="1"$>"</mt:if>><$mt:CategoryLabel$> (<$mt:CategoryCount$>)</a>
  <mt:else>
  <li><$mt:CategoryLabel$>
  </mt:if>
  <$mt:SubCatsRecurse$>
  </li>
  <mt:SubCatIsLast>
</ul>
  </mt:SubCatIsLast>
</mt:TopLevelCategories>

3.一覧画面

一覧画面はAjaxを利用した非同期通信で表示スピードが上がりました。またフィルタ機能も充実しています。

一覧画面に移動すると、このように「ロード中」と表示され、

一覧画面1

その後非同期で表示されます。

一覧画面2

一覧の表示オプションは、Movable Type 5.0xでは下の通りでしたが、

一覧画面3

Movable Type 5.1ではこのように充実しています。チェックすればこれもAjaxを利用して非同期で反映されます。

一覧画面4

表示項目を追加した例です。

一覧画面5

一覧にIDも表示されるので、例えばブログの一覧でID番号を確認することもできるようになりました。

一覧画面6

デフォルトは公開日で並んでいますが、

一覧画面7

テーブルのヘッダ部分をクリックすればクリックした項目でソートすることができます。下の例はタイトルで並べ替えたものです。

一覧画面8

また、Movable Type 5.0xでは下のようなクイックフィルタが用意されていましたが、

一覧画面9

Movable Type 5.1では「すべてのブログ記事」をクリックすれば、

一覧画面10

デフォルトで用意されたフィルタ条件がポップアップで表示されます。クイックフィルタエリアがなくなった分だけ表示エリアが拡張され、見やすくなりました。

一覧画面11

さらに一覧右上の▼マークをクリックすれば、

一覧画面12

このようなフォームが表示されます。これはクイックフィルタを手作りするためのものです。

一覧画面13

使い方は、まずフィルタする条件を選択します。

一覧画面14

選択後、「追加」をクリックします。

一覧画面15

詳細条件を設定するフォームが表示されるので入力します。

一覧画面16

同じ項目のフィルタ条件を追加したい場合は+マークをクリックします。

一覧画面17

このように複合条件を指定できます。これで「適用」をクリックすれば設定したフィルタ条件で一覧が表示されます。

一覧画面18

異なる条件を組み合わせたい場合は、セレクトボックスから別のフィルタ条件を選択します。設定済みの条件はセレクトボックスからは選択できないようになっています(先に設定済みの「タイトル」がグレーになっているのが分かると思います)。

一覧画面19

異なる条件は、このようにボックスが分かれて表示されます。

一覧画面20

「適用」をクリックした場合はその場限りですが、フィルタ条件を保存したい場合は、「保存」をクリックします。

一覧画面21

任意の名称で保存します。

一覧画面22

保存されました。

一覧画面23

フィルタ条件にも追加されています。フィルタ名の変更や削除も行えます。

一覧画面24

保存後のフォームボタンには「Save As」が追加されます。これは別のフィルタとして保存したい場合に使います。「保存」をクリックすれば作成済みのフィルタに上書き保存します。

一覧画面25

作成したフィルタは、システム管理画面の「Listing Filters」で確認することができます。フィルタ名をクリックすれば該当ブログ(またはウェブサイト)の該当条件で一覧画面を一発で開くことができます。フィルタをよく使う人はここをメインの画面にしてもいいくらいです。

一覧画面26

この一覧画面にもフィルタ条件があります(笑)。なお、新しい一覧画面は次の通りです。

  • ウェブサイトの管理
  • ブログの管理
  • ブログ記事の管理
  • ウェブページの管理
  • アイテムの管理
  • タグの管理
  • コメントの管理
  • トラックバックの管理
  • ユーザーの管理
  • コメント投稿者の管理
  • メンバーの管理
  • フィルターの管理
  • カスタムフィールドの管理
  • 権限の管理
  • ロールの管理
  • 禁止IPアドレスの設定
  • アドレス帳
  • ログ
  • グループの管理(Movable Type Advancedのみ)
  • グループメンバーの管理(Movable Type Advancedのみ)

カスタムフィールドの一覧で、オプションを使ってカスタムフィールドのタグを表示することができます。

カスタムフィールド一覧画面

メンバー(ユーザー)一覧ではプロフィール画像を表示できます。

メンバー一覧画面

4.ブログ記事投稿画面・ウェブページ作成画面

公開ボタンのUIが変更されました。更新状態をプルダウンで選択でき、選択状態によってフォームボタンの表示が切り替わります。

下書きの場合
ブログ記事投稿画面1

公開の場合(公開前)
ブログ記事投稿画面2

公開の場合(公開後)
ブログ記事投稿画面3

日時指定の場合
ブログ記事投稿画面4

プレビュー時に保存ができるようになりました。これはMovable Type 4で実装されていたものです。

ブログ記事投稿画面5

タグ・概要・キーワード・カスタムフィールドをドラッグ&ドロップで並べ替えられるようになりました。

ブログ記事投稿画面6

5.テンプレート編集画面

ソースコードのシンタックスハイライトのON/OFFが可能になりました。

テンプレート編集画面1

ONの状態
テンプレート編集画面2

OFFの状態
テンプレート編集画面3

インクルードしているテンプレートの種類が分かるようになりました。アイコンの青がブログ、緑がウェブサイト、グレーがグローバルテンプレートで、自ブログ以外のものはカッコでサイト名または「Global Template」が表示されます。

テンプレート編集画面4

6.テーマ一覧画面

現在のテーマの右上に「テンプレート初期化」と「Reapply」が追加されました。

テーマ一覧画面1

「Find Themes」をクリックすれば「Movable Type Plugins and Themes Directory」のテーマ一覧にジャンプします。

テーマ一覧画面2

7.テンプレートタグ

MTEntriesタグ等を使って複数のブログを表示する際、include_blogsモディファイアとexclude_blogsモディファイアを同時に指定できるようになりました。これにより、例えばすべてのブログを「include_blogs="children"」で呼び出して特定のブログを「exclude_blogs="x"」として除外することができるようになります。

<mt:Entries include_blogs="children" exclude_blogs="3,5,6">

また、親ウェブサイトのテンプレートモジュールをインクルードするための「parent」モディファイアが追加されました。

<$mt:Include module="テンプレートモジュール名" parent="1"$>

あとは2項で紹介した「sort_by」モディファイアの値として「user_custom」が追加されています。

8.サポートブラウザの変更

サポート対象ブラウザが変更されています。以下のブラウザとバージョンが新しいサポート対象です。

  • Internet Explorer 8
  • Safari 最新版
  • Firefox 最新版

9.その他

システム管理画面のグローバルナビゲーションがいろいろ増えています。

グローバルナビゲーション

新たに追加された「Listing Filters」以外に次のものが追加されています。

  • ブログ
  • ブログ記事
  • ウェブページ
  • アイテム
  • コメント
  • コメント投稿者

また、ウェブサイト管理画面・ブログ管理画面のグローバルナビゲーションにある「ユーザー」という表記が、「メンバー」に変更されています。

グローバルナビゲーション

プラグイン一覧画面には「プラグインを探す」のリンクが追加されました。クリックすれば「Movable Type Plugins and Themes Directory」のプラグイン一覧にジャンプします。

プラグイン一覧画面

2011.02.17 追記
タイトルが入力されていない記事は、記事一覧で「タイトルなし(ID番号)」という表示になります。

記事一覧画面

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