FFFTPの最大同時接続数を増やす方法
FFFTPの最大同時接続数を増やす方法を紹介します。
1.FFFTPについて
FFFTPはSotaさんが開発されたフリーのFTPクライアントで、2011年8月31日に開発終了宣言が出されましたが、SourceForge.JPにて有志による開発・バージョンアップが行われています。
本エントリー投稿時点でのSourceForge.JPの最新バージョンは1.98fです。
Sota氏の最終バージョン1.97bを使われている方も多いと思いますが、SourceForge.JPでは1.98のバージョンアップで多くの機能追加やバグフィックスが行われています。
外観は大きく変わっていませんが、さしづめ「羊の皮を被った狼」のようなFFFTPに様変わりしています。
その中でも、ローカルフォルダが自動更新されるようになったのが非常に気に入ってます。新しく作ったファイルを表示するためにリロードする手間が不要になりました。
ということで、現時点での最新バージョン1.98fにバージョンアップすることをおすすめします。
なお、SourceForge.JPの1.98fリリースニュースの中では下記のように告知されていますので、バージョンアップは個人のご判断にお任せします。
今回リリースされたFFFTP 1.98fでは1.97bから多数の変更点が加えられています。FFFTP Projectではテストを行い、動作が実用上問題ないことは確認しておりますが、まだ利用実績も少ないことから、まだ大きなバグが残されている可能性もあります。ご理解の上ご利用ください。
1.98fを1ヶ月ほど使っていますが、特に大きな問題は発生していません。
2.最大同時接続数とは
「最大同時接続数」は名称のとおり、サーバに接続するFTPの最大数を増やすためのものです。
最大同時接続数を増やすことで、アップロード・ダウンロードが接続数分、並列に行われます(あくまで「最大」なので、ケースによっては最大接続数以下になるかもしれません)。
TeraTermなどでSSH接続してサーバ上で圧縮・解凍操作ができない場合、ファイル数の膨大なMovable TypeやWordPressなどのアップロードで時間短縮を図ることができます。
バージョン1.98で、この最大同時接続数を変更できる機能が追加されました(1.97にこの機能はありません)。
3.最大同時接続数を増やしたときの動作
デフォルト動作である最大同時接続数「1」のアップロード画面は次のとおりです。
これを最大同時接続数「4」に変更すると、下のようにアップロード画面が同時に4つ開きます。圧巻です。
実際にディレクトリを丸ごとアップロードする方法で試してみたところ、同時接続数「1」の約1/4の時間で転送が完了しました。
ディレクトリの階層構造も再現されています。
4.最大同時接続数を増やす
最大同時接続数を増やすには、ホスト一覧画面から同時接続数を増やしたいサーバを選択して「設定変更」をクリック。
「特殊機能」タブを選択し、「最大同時接続数」を変更して「OK」をクリック。
これでサーバ接続すれば、設定した同時接続数が適用されます。
5.注意事項
サーバによっては同時接続を許可していない場合があります。
- FFFTPが遅い場合の対処
- FFFTPで長時間操作しなかった後のアップロードエラーを解消する
- FFFTPのファイル転送を改善する方法
- FFFTPでサーバ内でのファイルの移動やコピーを一発で行なう方法