JavaScriptにおける引数や配列の要素数の制限について

JavaScriptにおける引数や配列の要素数の制限について

Posted at September 15,2012 3:55 AM
Tag:[JavaScript, TroubleShooting]

JavaScriptにおける、引数や配列の要素数の制限について調べましたので、本エントリーで紹介します。

1.問題点

数万という、大量の要素をもつ配列を扱うJavaScriptプログラムを作りました。

<script>
var foo = new Array('1','2','3','4','5'... ); // 数万の要素をもつ配列
</script>

このプログラムをGoogle Chromeに読み込ませると「Uncaught SyntaxError: Too many arguments in function call (only 32766 allowed)」というエラーに遭遇しました。

JavaScriptエラー(Google Chrome)

2.原因

これはブラウザのJavaScriptエンジンに依存する制約のようです。対処方法はないようなので、この範囲を超えない実装に変更する必要があります。

次の部分でこの制約にひっかかることを確認しています。

  • 配列
  • 関数の引数

なお、32bit版のWindows Vistaでしか試していないので、64bit版や他のOSではもしかしたら挙動が変わるかもしれません。

3.ブラウザによる挙動の違い

このエラーは、ブラウザによって制限値が異なるようです。

いくつかのブラウザで試したところ、次の結果になりました。

  • Google Chrome:32766までOK
  • Firefox:65532までOK
  • IE9:65533までOK

Firefoxでは「script too large」というエラーになります。

JavaScriptエラー(Firefox)

IE9では「error -2147024882」というエラーになります。

JavaScriptエラー(IE)

よって、Google Chromeでエラーになっても、FirefoxやIEではエラーにならない場合もあります。

以下にエラーを発生させるための簡単なサンプルプログラムを用意しましたので、お試しください。

サンプルプログラムのコードは、それぞれ次のようになっています。

<script>
var foo = new Array('1','2','3','4','5'... );
alert("OK");
</script>

画面には何も表示されません。正常に動作する場合はalertが実行されます。

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