Movable Type 6.0ベータ1リリース
Movable Type 6.0ベータ1がリリースされました。
以下、主な機能および変更点を紹介します。
1.ウェブサイトでブログ記事・カテゴリの作成が可能
ウェブサイトでブログ記事およびカテゴリの作成が可能になりました。
これに伴い、ウェブサイトで以下のことができるようになります。
- ブログ向けのテーマ・テンプレートが利用可能
- ブログ関連のテンプレートタグが利用可能
- ブログ用のカスタムフィールドが作成可能
またこれまで通り、ウェブサイトとブログを分けて作ることも可能です。
2.「ブログ記事」の名称変更
MT5で使われていた「ブログ記事」という名称が「記事」に変更されました。
3.日時指定による非公開機能
記事およびウェブページで、公開した記事の日時指定による非公開機能が追加されました。
記事編集画面に「公開終了日」フィールドが追加されています。
「編集」をクリックすれば「公開終了日」フィールドに日時設定が行えます。
設定して保存すると、次のように表示されます。
一覧画面にもオプションで「公開終了日」を表示することができます。
4.ダッシュボードの変更
おなじみの「Blog Stats」がなくなって、「Site Stats」に代わりました。
Google Analyticsのユーザープロファイルを設定すれば、Google Analyticsと連携して、ウェブサイトやブログのアクセスグラフがここに表示されるようです。
Google Analyticsのユーザープロファイルは「設定」→「ウェブサービス」で設定します。
どうしても「Blog Stats」を表示させたい場合は、mt-config.cgiに以下の環境変数を追加してください。
EnableBlogStats 1
これでダッシュボードウィジェットのプルダウンメニューに「Blog Stats」が表示されます。
5.Data API
最近ソーシャル系サービスでは流行しているAPIが導入され、ブログや記事などのデータの読み出し・更新などがREST/JSON形式のAPIで行えます。JavaScriptのライブラリーも提供されます。
詳細は別途エントリーしたいと思いますが、以下のようなことが実現できるようです。
- MTデータの操作が可能
- ユーザー権限に応じたデータの取得や操作が可能
- 管理画面のカスタマイズではなく、独自アプリケーションが開発可能
6.Chart API
JavaScriptライブラリーとしてグラフ描画用APIが提供されます。これにより、MTの記事投稿数やアクセス解析データ等のグラフ作成が可能になります。
7.Loupe
Loupeはプラグインとして提供される機能で、スマホからアクセス解析グラフの表示・画像のアップロード・コメントの承認などが行えます。
MTインストール直後のユーザーダッシュボードにLuopeのダッシュボードウィジェットが表示あれます。
「Loupeの設定」をクリックすると、プラグイン設定画面に移動するので、必要に応じて設定します。
あとは設定画面に入力したURLにアクセスすればOKです。
8.ライセンス
機能の話からそれますが、MT6ではライセンスが以下のように変更になります。
- GPLでの提供は終了(=MTOSの提供終了)※これまでの配布分はそのまま
- 商用版・個人無償版のライセンスはそのまま
- 商用版は「ユーザー数無制限版」のみ。無制限版の価格は12万6000円(税込)→9万4500円(税込)に値下げ
- Data API/Chart APIのJavaScriptライブラリはMITライセンスで提供
- Six ApartがGPLで提供していたプラグインについてMITライセンスに変更
なおGitHubによる開発版の公開は継続されるようです。商用版・個人無償版のライセンスを保有していればGitHubのリポジトリは利用可能です。
- Movable Type 6リリースと開発者ライセンスについて