「Objective-Cプログラミング」とピアソン桐原の技術書取り扱い終了について

「Objective-Cプログラミング」とピアソン桐原の技術書取り扱い終了について

Posted at August 9,2013 12:55 AM
Tag:[Amazon, Book]

書籍「Objective-Cプログラミング」の紹介です。

訳者であり、会社の同僚かつ親しい友人でもある堂阪真司さんから献本頂きました。ありがとうございました。

Objective-C プログラミング
Aaron Hillegass アーロン・ヒレガス
ピアソン桐原

Objective-CはiOS(iPhone/iPad)やOS Xアプリケーションを開発するための言語です。

本書はiOS・OS Xアプリケーションを開発したいけれどもプログラミングの経験がない読者を対象にした入門書です。

私はMacを持っていなかったのですが、献本いただいたあと、偶然にも仕事でMacBook Airを使う業務に携わり、書籍を片手にサンプルコードを打ち込みながら最後まで読了することができました。

MacBookもObjective-Cもまったくの素人だったのですが、おかげさまでObjective-Cを理解することができました。

話がそれますが、翻訳を担当した堂阪さんはプログラミングのエキスパートで、数多くの言語に精通しており、執筆に相応しい人物です。過去に私がMT本を執筆したときも校正してもらったことがあり、助かりました。

かなりこだわって翻訳を担当し、記述が不足している部分は訳者の注釈でかなり補っているということで、Objective-C本としては他に類をみない良書と思われます。

なお、この書籍はピアソン桐原から刊行されていますが、「ピアソンの技術書は書店在庫限りとの見通し。ピアソン桐原社がピアソングループ離脱で(追記あり)」でもとりあげてられているとおり、2013年8月から桐原書店としてピアソングループを離脱し、現在刊行されている技術書は在庫限りとなる予定です。

購入を予定されている方、あるいはこれからiOSアプリを開発しようと思っている方は早めにどうぞ。

ということで以下目次です。

第Ⅰ部 さあ始めましょう
第1章 本書の対象読者
 1.1 C言語とObjective-C
 1.2 本書の使い方
 1.3 プログラマの生活
第2章 はじめてのプログラム
 2.1 Appleデベロッパツールのインストール
 2.2 Xcode入門
 2.3 コードを書く
 2.4 プログラムを実行する
 2.5 プログラムとは何か?
 2.6 ここで投げ出さないで
第Ⅱ部 C言語とプログラミングの基礎
第3章 変数と型
 3.1 型
 3.2 変数を使ったプログラム
 チャレンジ
第4章 if文
 4.1 ブール変数
 4.2 else if節
 4.3 興味のある人へ:条件演算子(三項演算子)
 チャレンジ
第5章 関数
 5.1 いつ関数を使うべきか?
 5.2 関数の書き方と使い方
 5.3 関数呼び出しの仕組み
 5.4 ローカル変数、フレーム、スタック
 5.5 再帰
 5.6 デバッガを使ってフレームを確認する
 5.7 関数の戻り値
 5.8 グローバル変数と静的変数
 チャレンジ
第6章 数値
 6.1 printf()
 6.2 整数
 6.2.1 整数用トークン
 6.2.2 整数演算
  6.2.2.1 整数の割り算
  6.2.2.2 演算子の短縮記法
 6.3 浮動小数点数
  6.3.1 浮動小数点数用トークン
  6.3.2 浮動小数点数用の関数
 チャレンジ
第7章 ループ
 7.1 whileループ
 7.2 forループ
 7.3 break文
 7.4 continue文
 7.5 do-whileループ
 チャレンジ
第8章 アドレスとポインタ
 8.1 アドレスを取得する
 8.2 アドレスをポインタに格納する
 8.3 アドレスに格納されたデータを取得する
 8.4 データの大きさ
 8.5 NULL
 8.6 ポインタ宣言のスタイル
 チャレンジ
第9章 参照渡し
 9.1 参照渡しの関数を書く
 9.2 NULLアクセスを避ける
第10章 構造体
 チャレンジ
第11章 ヒープ
第Ⅲ部 Objective-Cの基礎とFoundationフレームワーク
第12章 オブジェクト
 12.1 オブジェクトを使う
 12.2 メッセージ送信の構造
 12.3 メモリ上のオブジェクト
 12.4 id
 チャレンジ
第13章 メッセージの詳細
 13.1 ネストされたメッセージ送信
 13.2 複数の引数
 13.3 nilへのメッセージ送信
 チャレンジ
第14章 NSString
 チャレンジ
第15章 NSArray
 15.1 NSMutableArray
 チャレンジ
第16章 デベロッパドキュメント
 16.1 リファレンス
 16.2 Quick Help
 16.3 他の選択肢と情報源
第17章 クラス
 17.1 アクセサメソッド
 17.2 ドット記法
 17.3 プロパティ
 17.4 self
 17.5 プロジェクトで複数のファイルを扱う
 チャレンジ
第18章 継承
 18.1 メソッドのオーバーライド
 18.2 super
 チャレンジ
第19章 オブジェクトインスタンス変数
 19.1 オブジェクトの所有権とARC
  19.1.1 Assetクラスを作成する
  19.1.2 Employeeに対多関係を追加する
 チャレンジ
第20章 メモリリークを防ぐ
 20.1 保持の循環
 20.2 弱い参照
 20.3 弱い参照のゼロ化
 20.4 興味のある人へ:手動による参照カウントとARCの歴史
  20.4.1 保持カウントのルール
第21章 コレクションクラス
 21.1 NSArray/NSMutableArray
  21.1.1 不変オブジェクト
  21.1.2 ソート
  21.1.3 フィルタリング
 21.2 NSSet/NSMutableSet
 21.3 NSDictionary/NSMutableDictionary
 21.4 C言語のプリミティブ型
 21.5 コレクションとnil
 チャレンジ
第22章 定数
 22.1 プリプロセッサディレクティブ
 22.2 #includeと#import
 22.3 #define
 22.4 グローバル変数
  22.4.1 enum
 22.5 #defineとグローバル変数のどちらを使うべきか?
第23章 NSStringとNSDataを使ったファイルの読み取りと書き込み
 23.1 NSStringをファイルに書き込む
 23.2 NSError
 23.3 ファイルの内容をNSStringに読み取る
 23.4 NSDataをファイルに書き込む
 23.5 ファイルの内容をNSDataに読み取る
第24章 コールバック
 24.1 ターゲット/アクション
 24.2 ヘルパーオブジェクト
 24.3 通知
 24.4 どれを使うべきか?
 24.5 コールバックとオブジェクト所有権
第25章 プロトコル
第26章 プロパティリスト
 チャレンジ
第Ⅳ部 イベント駆動アプリケーション
第27章 はじめてのiOSアプリケーション
 27.1 iTahDoodleに取りかかる
 27.2 BNRAppDelegate
 27.3 ヘルパー関数を追加する
 27.4 iTahDoodleのオブジェクト
 27.5 モデル-ビュー-コントローラ
 27.6 アプリケーションデリゲート
 27.7 ビューを設定する
  27.7.1 iOSシミュレータ上で実行する
 27.8 テーブルビューを完成する
 27.9 新しいタスクを追加する
  27.9.1 タスクを保存する
 27.10 興味のある人へ:main()はどうなったのか?
第28章 はじめてのCocoaアプリケーション
 28.1 BNRDocument.hを編集する
 28.2 Interface Builder
 28.3 BNRDocument.xibを編集する
 28.4 接続を行う
 28.5 MVC再考
 28.6 BNRDocument.mを編集する
 チャレンジ
第Ⅴ部 上級Objective-C
第29章 init
 29.1 initメソッドの書き方
 29.2 initメソッドの基本
 29.3 initメソッドでアクセサを使う
 29.4 引数を取るinitメソッド
 29.5 initメソッドを無効にする
第30章 プロパティ
 30.1 プロパティ属性
  30.1.1 書き込み可能性
  30.1.2 メモリ管理
  30.1.3 atomicとnonatomicについての助言
 30.2 キー値コーディング
  30.2.1 オブジェクト型でないキー値コーディング
第31章 カテゴリ
第32章 ブロック
 32.1 ブロックを定義する
 32.2 ブロックを使う
  32.2.1 ブロック変数を宣言する
  32.2.2 ブロックを代入する
  32.2.3 ブロックを渡す
 32.3 typedef
 32.4 ブロックの戻り値
 32.5 ブロックのメモリ管理
 32.6 ブロックの今後
 チャレンジ
第Ⅵ部 上級C言語
第33章 ビット演算
 33.1 ビット和
 33.2 ビット積
 33.3 他のビット演算
  33.3.1 排他的ビット和
  33.3.2 ビット反転
  33.3.3 左シフト
  33.3.4 右シフト
 33.4 enumを使ってビットマスクを定義する
 33.5 1バイトより大きいデータのビット演算
 チャレンジ
第34章 C言語文字列
 34.1 char
 34.2 char *
 34.3 文字列リテラル
 34.4 C言語文字列とNSStringとの相互変換
 チャレンジ
第35章 C言語配列
第36章 コマンドライン引数
第37章 switch文
次のステップ
訳者補記1 Xcode 4.4のリリース時にObjective-Cに追加された機能
 チャレンジ
訳者補記2 プロジェクト一覧
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