index.htmlの理由

index.htmlの理由

Posted at August 19,2014 12:55 AM
Tag:[Apache, HTTP, Web]

ウェブページのファイル名が「index.html」である理由・由来を調べてみました。

index.html

1.index.htmlについて

通常のウェブサイトやブログの場合、アドレスバーに、

http://www.~.com/

と入力すると、

http://www.~.com/index.html

というページにアクセスしたことと同じ意味になります。

ウェブサーバがApacheであれば、設定ファイル(httpd.conf)にDirectoryIndexディレクティブの指定を行うことにより、index.htmlというファイル名をURLから省略できる仕組みになっています。

DirectoryIndex index.html

このindex.htmlというファイル名が、いつ頃からデフォルトのファイル名として使われ始めたのか調べてみました。

2.index.htmlの理由

まず世界初のウェブサーバ、CERN httpdを調べました。CERNは「セルン」と読みます。

CERN httpd
CERN httpd

で、更新履歴の2.17betaの欄に次の内容が記載されています。

Welcome directive to specify the name of the overview page of the directory; default values are Welcome.html, welcome.html and, for compatibility with NCSA server, index.html. Use of Welcome directive will override all the defaults.(ディレクトリの概要ページの名前を指定するためのWelcomeディレクティブ; デフォルト値はWelcome.html、welcome.html、NCSAサーバとの互換性のためのindex.html。Welcomeディレクティブを使用すると、すべてのデフォルト値をオーバーライドします。)

NCSAサーバというのは「NCSA httpd」のことで、NCSA(米国立スーパーコンピュータ応用研究所)が世界で二番目に開発したウェブサーバです。

NCSA httpd
NCSA httpd

NCSA httpdは後発のウェブサーバながらCGIの導入、またウェブブラウザNCSA Mosaicへの対応など新たな機能を次々と開発し、CERN httpdがNCSA httpdを追いかける立場になり、index.htmlというファイル名にも追従したものと思われます。

ちなみに、NCSA httpdのプロジェクトは後にApacheに引き継がれます。

ということで、index.htmlというファイル名はNCSA httpdが発端になるようで、NCSA httpdのサイト調べてみると、DirectoryIndexディレクティブのページに次のような記述がありました。

Default
If you do not specify a DirectoryIndex, httpd assumes:
 
DirectoryIndex index.html

また、現在ではNCSA httpdをダウンロードすることができないようですが、参考サイトの記事では「NCSA httpd 0.5」(1993年9月)のソースファイルであるhttpd.hに、

#define HTML_DIR_CONTENT "index.html"

という記述が掲載されています。

ということで、index.htmlがデフォルトのファイル名として使われ始めたのは1993年9月頃ということになります。

3.参考サイト

参考サイトは下記です。ありがとうございました。

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