Liunxでコマンドをバックグラウンドやフォアグラウンドで実行する方法のまとめ
Linuxでコマンドをバックグラウンドやフォアグラウンドで実行する方法のまとめです。
1.はじめに
TeraTermなどのターミナルを使ってSSHでLinuxのサーバにログインして作業することがよくあります。
が、コマンドを実行している間にターミナルを終了させると、実行しているコマンドも終了してしまいます。
PCの電源を落として退社しなければならないけれども、サーバでコマンドは実行させたい場合もあると思います。
ということで、コマンドをバックグラウンドで実行する方法をまとめました。
また上記の逆で、バックグラウンドで実行しているコマンドをフォアグラウンドで実行する方法についても解説しています。
2.フォアグラウンドジョブとバックグラウンドジョブ
ターミナルで実行しているコマンドのジョブは「フォアグラウンドジョブ」になります。
フォアグラウンドの場合、コマンドの実行が終了するまで次のコマンドを入力することができません。
「バックグラウンドジョブ」は文字通りバックグラウンドでコマンドを実行するので、同じターミナルで次のコマンドを入力することができます。
次項から実際の実行方法を紹介します。
3.コマンドをバックグラウンドで実行する
まず、コマンドをバックグラウンドで実行するには、コマンドラインの最後に「&」を付与します。
[foo@server ~]$ <コマンド> &
分かりやすい例として、次のシェルスクリプト(test.sh)を用意します。
#!/bin/bash
sleep 60
echo "OK"
このシェルは60秒経過しないとシェルが終了しません。
が、シェルをバックグラウンドで実行すると次のような表示になります。
[foo@server ~]$ ./test.sh &
[1] 3456
[foo@server ~]$
バックグラウンドで実行するとプロンプトがすぐに返ってきて、次のコマンドが入力できます。
"[1] 3456"のカッコ内はバックグラウンドジョブ(test.sh)のジョブ番号、その後ろの数字はPID(プロセスID)になります。
4.フォアグラウンドで実行しているコマンドをバックグラウンドで実行する
フォアグラウンドで実行しているコマンド(ジョブ)をバックグラウンドで実行するには、まずCtrl+zを入力してジョブを停止します。
実行中にCtrl+zを入力すると次のような表示になります。
[foo@server ~]$ ./test.sh
^Z
[1]+ Stopped ./test.sh
[foo@server ~]$
^ZがCtrl+zです。ジョブ番号の後方の"+"は実行中のコマンドであることを指します。
また、"Stopped"は一時停止中のジョブを意味します。
この一時停止させた状態で、bgコマンドでこのジョブ番号を入力すれば、バックグラウンドで実行されます。
[foo@server ~]$ bg 1
[1]+ ./test.sh &
[foo@server ~]$
5.バックグラウンドで実行しているコマンドをフォアグラウンドで実行する
バックグラウンドのジョブをフォアグラウンドのジョブとして実行するには、まずjobsコマンドで現在動作しているジョブを確認します。
[foo@server ~]$ jobs
[1]+ Running ./test.sh &
[foo@server ~]$
"Running"は実行中のジョブを意味します。
そしてfgコマンドで実行したいジョブ番号を指定すれば、フォアグランドで実行されます。
[foo@server ~]$ fg 1
./test.sh
これでスクリプトが終了するまでコマンドプロンプトが戻ってこなくなります。
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