Apache+mod_proxy+PSGIでMovable TYpeを利用する方法

Apache+mod_proxy+PSGIでMovable TYpeを利用する方法

Posted at July 1,2020 12:03 AM
Tag:[Apache, mod_proxy, MovableType, PSGI]

Apache+mod_proxy+PSGIでMovable TYpeを利用する方法を紹介します。

さくらVPSで動作確認しています。

1.前提

サーバおよびMTのパスは次の通りです。

  • ドキュメントルート:/var/www/html
  • CGIルート:/var/www/cgi-bin
  • MTインストールパス:/var/www/cgi-bin/mt
  • MTスタティックパス:/var/www/cgi-bin/mt/mt-static
  • mt.pid配置ディレクトリ:/var/www/cgi-bin/mt/pids

また、cpanm/Plack/Starmanのインストールは完了している前提で話を進めますがざっとコマンドだけ並べておきます。

$ sudo yum -y install perl-ExtUtils-MakeMaker
$ sudo curl -L http://cpanmin.us | perl - --sudo App::cpanminus
$ sudo cpanm --sudo CGI::Compile
$ sudo cpanm --sudo Plack
$ sudo cpanm --sudo Task::Plack
$ sudo cpanm --sudo XMLRPC::Transport::HTTP::Plack
$ sudo cpanm --sudo CGI::Parse::PSGI
$ sudo cpanm --sudo CGI::PSGI

2.ディレクトリの作成

pidファイル配置用のディレクトリを作成します。

$ mkdir -p /var/www/cgi-bin/mt/pids

pidファイルはmt.psgi起動時にパラメータ指定で自動生成されるファイルです。

ディレクトリの権限は変更しなくても大丈夫だと思いますが、mt.psgi起動時にpidファイルが/pids配下に生成されない場合は権限を適宜変更してください。

ここではCGIルート配下に作成していますが、ドキュメントルート配下に作成しても動作します。

3.Apacheの設定ファイルを変更

Apacheの設定ファイル(/etc/httpd/conf/httpd.conf)をエディタで開き、下記の設定をファイルの最後の方に追加します。

<IfModule mod_proxy.c>
    ProxyPass        /cgi-bin/mt/ http://localhost:5000/cgi-bin/mt/
    ProxyPassReverse /cgi-bin/mt/ http://localhost:5000/cgi-bin/mt/
</IfModule>

ProxyPassはリモートサーバをローカルサーバの名前空間にマップするディレクティブです。

上記の設定ではhttp://xxx/cgi-bin/mt/へのリクエストをhttp://localhost:5000/cgi-bin/mt/へのリクエストに変換します。

ProxyPassReverseは、ApacheにHTTPリダイレクト応答のLocation, Content-Location, URIヘッダの調整をするディレクティブです。

もし、mt-staticパスとCGIパスが同じ場合は、次のようにします。

<IfModule mod_proxy.c>
    ProxyPass        /cgi-bin/mt/mt-static/ !
    ProxyPass        /cgi-bin/mt/ http://localhost:5000/cgi-bin/mt/
    ProxyPassReverse /cgi-bin/mt/ http://localhost:5000/cgi-bin/mt/
</IfModule>

最初のProxyPassディレクティブで、指定されたパスを除外します。

4.Apacheの再起動

2項の設定が終わったらApacheを再起動します。

$ sudo service httpd restart
[sudo] password for xxxxx:
Stopping httpd:                                            [  OK  ]
Starting httpd:                                            [  OK  ]

5.mt-config.cgiの修正

mt-config.cgiに環境変数PIDFilePathを追加します。

PIDFilePath /var/www/cgi-bin/mt/pids/mt.pid

Movable TypeをPSGIで運用する際に、プロセスID (PID) の指定する環境変数です。

6.mt.psgiの起動

starmanを使ってmt.psgiを起動します。

$ cd /var/www/cgi-bin/mt
$ starman -l 127.0.0.1:5000 --pid /var/www/cgi-bin/mt/pids/mt.pid ./mt.psgi
2020/06/20-15:20:55 Starman::Server (type Net::Server::PreFork) starting! pid(12736)
Binding to TCP port 5000 on host 127.0.0.1 with IPv4
Setting gid to "500 500 10 500"

--pidオプションで指定するファイルは、PIDFilePath環境変数の値をそのまま設定します。

7.MTの管理画面にアクセス

http://xxx/cgi-bin/mt/mt.cgi

にアクセスして、ログイン画面が表示されればOKです。

関連記事
トラックバックURL


コメントする
greeting

*必須

*必須(非表示)


ご質問のコメントの回答については、内容あるいは多忙の場合、1週間以上かかる場合があります。また、すべてのご質問にはお答えできない可能性があります。予めご了承ください。

太字イタリックアンダーラインハイパーリンク引用
[サインインしない場合はここにCAPTCHAを表示します]

コメント投稿後にScript Errorや500エラーが表示された場合は、すぐに再送信せず、ブラウザの「戻る」ボタンで一旦エントリーのページに戻り(プレビュー画面で投稿した場合は、投稿内容をマウスコピーしてからエントリーのページに戻り)、ブラウザをリロードして投稿コメントが反映されていることを確認してください。

コメント欄に(X)HTMLタグやMTタグを記述される場合、「<」は「&lt;」、「>」は「&gt;」と入力してください。例えば「<$MTBlogURL$>」は「&lt;$MTBlogURL$&gt;」となります(全て半角文字)