AWS EC2にMovable Type(AMI版)をインストールする方法
AWS EC2にMovable Type(AMI版)をインストールする方法を紹介します。
AWSのアカウント作成やログインは省略しています。
1.EC2インスタンス作成
サービス→「EC2」をクリック。
「インスタンスを起動」をクリック。
「その他のAMIを閲覧する」をクリック。
movableypeを入力。
「AWS Marketplace AMI」タブをクリック。
「Movable Type 8.4 (Amazon Linux 2023, x86_64)」をクリック(2025年5月時点の最新版)。
「今すぐ購読」をクリック。インスタンスタイプはこの後選択できます。
インスタンスタイプから「t2.micro」を選択。
キーペアで「新しいキーペアの作成」をクリック。
キーペア名に任意の名称を入力して、「キーペアを作成」をクリック。クリックすると鍵のダウンロード画面になるので、任意のフォルダに保存。
ネットワーク設定は、デフォルトの状態とします。
ストレージもデフォルトのままとします。
一番上のタグに任意の名称を設定。
「インスタンスを起動」をクリック。
インスタンスが起動されます。
「インスタンスに接続」をクリック。
右下の「接続」をクリック。
インスタンスIDを入力して「Continue」をクリック。
これでいつものインストール画面が表示されます。
なお、インスタンスを普段使用しないのであれば、インスタンスは停止しておきましょう。
CSVDataImExporterプラグイン(アセットアップロード・ダウンロード対応版)
CSVDataImExporterプラグイン(アセットアップロード・ダウンロード対応版)をリリースしました。
1.概要
コンテンツデータのアセットフィールドに紐づいているアセット(画像・オーディオ・ビデオ・ファイル)をCSVファイルとペアでダウンロードすることが可能です。
また、CSVのインポート時にアセットをあわせてアップロード(ZIP形式)することで、アセットの登録と、CSVのコンテンツデータのアセットフィールドとの関連づけが同時に行えます。
注:2025年9月現在、記事アセットおよびカスタムフィールドに対しての機能追加はありません。
2-1.エクスポート機能(コンテンツデータ一覧画面)
コンテンツデータ一覧画面の「アクション」に「 コンテンツデータのエクスポート・アセットダウンロードつき(ZIP) 」というメニューを追加しました。
この項目を選択してCSVをエクスポートすると、ZIP形式でのダウンロードとなり、ZIPファイルの内容は次のようになります。
export-001-002-20250816152706.zip
├─ export-001-002-20250816152706.csv ← CSVファイル
└─ ASSET_DIR/ ← アセット格納用フォルダ
├─ assets/
│ └─ 2025/
│ └─ 09/
│ ├─ file1.jpg
│ └─ file2.jpg
├─ images/
│ └─ file2.webp
└─ s-l960.pdf
また、CSVのアセットフィールドには、下記のように「パス+ファイル名」で設定されます(赤字部分)。
content_type,id,label,author_id,identifier,authored_on,modified_on,unpublished_on,status,名前,画像1,画像2
商品,1,テスト1,1,2b909dd37403b295ff80f6f46d23fd72cebf41d5,2025/8/6 0:58,2025/8/22 23:06,,2,テスト1,assets/2025/09/file1.jpg,s-l960.pdf
商品,2,テスト2,1,f46d23fd72cebf41d5295ff80f6f4609dd37403b,2025/8/6 0:58,2025/8/22 23:06,,2,テスト2,assets/2025/09/file2.jpg,images/file2.webp
2-2.エクスポート機能(エクスポート画面)
エクスポート画面にも「アセットダウンロードつき(ZIP) 」というメニューを追加しました。
チェックすればすべてのコンテンツデータにひもづくアセットをダウンロードします。
注:サーバ環境やアセット数・合計サイズによって正常にエクスポートできない可能性があります。
3.インポート機能
インポート画面に「ZIPファイルのアセット 」というメニューを追加しました。
基本動作は、ZIPファイルを指定してインポートすれば、CSVのアセットフィールドに記載されたパス・ファイル内を使って、ZIPのASSET_DIR配下に存在するアセットをアップロードしながら、コンテンツデータのアセットフィールドとひもづけていきます。
そのため、すでに同一パス・ファイルのアセットがサイトに存在する場合の挙動を追加したメニューで指定します。
- アップロードをスキップして既存アセットにひもづけ:アップロードをスキップして、既存のアセットにひもづけます
- 既存アセットを上書きアップロード:アップロードして、既存アセットを上書きします
- アセットをリネームしてアップロード:リネームして既存アセットとは異なるアセットとしてアップロードし。コンテンツデータとひもづけます
このオプションはアセット単位に適用されるので、たとえば、
aaa.jpg
bbb.jpg
ccc.jpg
の3つの画像をZIPでインポートする場合、bbb.jpgという画像がすでに存在すれば、bbb.jpgにのみオプションが適用され、aaa.jpgとccc.jpgは自然体でアップロードとアセット登録およびアセットフィールドとのひもづけが行われます。
注:サーバ環境やアセット数・合計サイズによって正常にインポートできない可能性があります。
4.オプション
サイト別プラグイン設定画面に「ZIP形式でアセットをインポートする場合のルートパス」を追加しました。
サイトパス直下にアップロードするようにしますが、assetsやimagesなど共通のパスが存在する場合、必要に応じて本項目を設定してください(デフォルト:設定なし)。
また、アップロードしたZIPファイル(/tmp上の一時ファイル)はインポート終了辞に削除する処理を追加しましたが、デバグ用として、一時ファイルを残すオプションをシステム管理画面に追加しました。
5-1.ユースケース1:CSVによる運用
これまでのコンテンツデータのアセットフィールドと、アセットファイルのひもづけは、
①サーバに画像をアップロード(MT機能や他のプラグイン利用)
②CSVファイルにファイルのフルパスを記入
③CSVファイルをインポート
という手順で実施が必要でしたが、
①ユーザーがローカルPCに画像を配置
②CSVファイルにファイルのパスを記入
③ZIPファイルをインポート
という手順で作業を行えるため、サーバーのアップロード作業を個別に行う手間がなくなります。
5-2.ユースケース2:画像の差し替え
任意のコンテンツデータのアセットの差し替えは、該当のコンテンツデータをエクスポートして、ASSET_DIR内の画像を置き替えてZIPを再作成し、インポートのオプションで「既存アセットを上書きアップロード」を選択・実行すれば差し替えが可能です。
5-3.ユースケース3:ホームページの引っ越し
通所のCSVエクスポート→インポートではアセットIDでひきつがれてしまうため、アセットの再ひもづけが大変ですが、アセット込みでエクスポート→インポートを実施すれば、アセットのひもづけを考える必要がなくなります。
6.プラグインについて
CSVDataImExporterプラグインの詳細は下記のページよりご覧いただけます。
確認用サイトもご用意しておりますので、試用をご希望される方はお問い合わせのページよりお申し込みください。
MT-9.0.2で追加された機能(更新履歴表示)
MT-9.0.2で追加された機能の紹介です。
更新履歴表示が変更されました(今後のバージョンアップで変更されるかもしれません)。
1.これまでの動作
「更新履歴を表示」をクリック。
「下書き」のリンクをクリック。
ステータスフィールドの表示が選択したリビジョンに切り替わります。
2.MT9(9.0.2)での動作
「更新履歴を表示」をクリック。
「下書き」のリンクをクリック。
「最新」と「表示中」の2つのリビジョンが表示されます。
「最新」は文字通り、最新リビジョンのステータスとそのタイムスタンプです。
「表示中」は管理画面に表示されたリビジョンのステータスとそのタイムスタンプです。
更新履歴から最新以外のリビジョンを選択するとこの画面になるようです。
3.管理画面テンプレートの変更
開発者向け情報ですが、これまでステータスフィールドの表示は
MT_PATH/tmpl/admin2023/cms/include/status_widget.tmpl
で行われてましたが、今回の機能追加で、
MT_PATH/tmpl/admin2025/cms/include/status_label.tmpl
に変更されました(status_widget.tmplからインクルード)。