mysql_configのインストール

July 30,2024 11:55 PM
Category:[Linux]
Tag:[Linux]
Permalink

mysql_configのインストール方法を紹介します。

1.問題点

先日のPerl5.38.2のアップデートで、DBD-mysqlのモジュール不足が発生しました。

cpanでインストールできなかったため、アーカイブをダウンロードしてビルドしようとしたところ、下記のエラーが発生しました。

Can't exec "mysql_config": そのようなファイルやディレクトリはありません at Makefile.PL line 85.

色々調べてみて、下記のコマンドを実行してみたのですが、エラーになりました。

# dnf install mysql-community-devel
引数に一致する結果がありません: mysql-community-devel
エラー: 一致するものが見つかりません: mysql-community-devel

ということで、mysql_configのインストール方法を紹介します。

LinuxはCentOS9です。

2.mysql_configのインストール

まず、下記のコマンドでmysql_configが提供されているパッケージを探します。

# dnf provides mysql_config

私の環境では次の4つが表示されました。

# dnf provides mysql_config
メタデータの期限切れの最終確認: 0:23:38 前の 2024年06月14日 12時02分30秒 に実施しました。
mariadb-connector-c-devel-3.1.13-3.el9.i686 : Development files for mariadb-connector-c
Repo        : appstream
一致:
ファイル名    : /usr/bin/mysql_config
 
mariadb-connector-c-devel-3.1.13-3.el9.x86_64 : Development files for mariadb-connector-c
Repo        : appstream
一致:
ファイル名    : /usr/bin/mysql_config
 
mariadb-connector-c-devel-3.2.6-1.el9.i686 : Development files for mariadb-connector-c
Repo        : appstream
一致:
ファイル名    : /usr/bin/mysql_config
 
mariadb-connector-c-devel-3.2.6-1.el9.x86_64 : Development files for mariadb-connector-c
Repo        : appstream
一致:
ファイル名    : /usr/bin/mysql_config

この中から適合するパッケージをインストールします。

# dnf install mariadb-connector-c-devel-3.2.6-1.el9.x86_64

実行結果を掲載しておきます。

# dnf install mariadb-connector-c-devel-3.2.6-1.el9.x86_64
メタデータの期限切れの最終確認: 0:24:35 前の 2024年06月14日 12時02分30秒 に実施しました。
依存関係が解決しました。
====================================================================================================================================================================
 パッケージ                                         アーキテクチャー                バージョン                             リポジトリー                       サイズ
====================================================================================================================================================================
インストール:
 mariadb-connector-c-devel                          x86_64                          3.2.6-1.el9                            appstream                           58 k
依存関係のインストール:
 mariadb-connector-c                                x86_64                          3.2.6-1.el9                            appstream                          198 k
 openssl-devel                                      x86_64                          1:3.2.2-1.el9                          appstream                          4.4 M
 zlib-devel                                         x86_64                          1.2.11-41.el9                          appstream                           45 k
 
トランザクションの概要
====================================================================================================================================================================
インストール  4 パッケージ
 
ダウンロードサイズの合計: 4.7 M
インストール後のサイズ: 5.8 M
これでよろしいですか? [y/N]: y
パッケージのダウンロード:
(1/4): mariadb-connector-c-devel-3.2.6-1.el9.x86_64.rpm                                                                             443 kB/s |  58 kB     00:00
(2/4): mariadb-connector-c-3.2.6-1.el9.x86_64.rpm                                                                                   1.3 MB/s | 198 kB     00:00
(3/4): zlib-devel-1.2.11-41.el9.x86_64.rpm                                                                                          1.2 MB/s |  45 kB     00:00
(4/4): openssl-devel-3.2.2-1.el9.x86_64.rpm                                                                                         6.8 MB/s | 4.4 MB     00:00
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
合計                                                                                                                                3.0 MB/s | 4.7 MB     00:01
トランザクションを確認しています
トランザクションの確認に成功しました。
トランザクションをテストしています
トランザクションのテストに成功しました。
トランザクションを実行しています
  準備中           :                                                                                                                                            1/1
  インストール中   : zlib-devel-1.2.11-41.el9.x86_64                                                                                                            1/4
  インストール中   : openssl-devel-1:3.2.2-1.el9.x86_64                                                                                                         2/4
  インストール中   : mariadb-connector-c-3.2.6-1.el9.x86_64                                                                                                     3/4
  インストール中   : mariadb-connector-c-devel-3.2.6-1.el9.x86_64                                                                                               4/4
  scriptletの実行中: mariadb-connector-c-devel-3.2.6-1.el9.x86_64                                                                                               4/4
  検証中           : mariadb-connector-c-3.2.6-1.el9.x86_64                                                                                                     1/4
  検証中           : mariadb-connector-c-devel-3.2.6-1.el9.x86_64                                                                                               2/4
  検証中           : openssl-devel-1:3.2.2-1.el9.x86_64                                                                                                         3/4
  検証中           : zlib-devel-1.2.11-41.el9.x86_64                                                                                                            4/4
 
インストール済み:
  mariadb-connector-c-3.2.6-1.el9.x86_64    mariadb-connector-c-devel-3.2.6-1.el9.x86_64    openssl-devel-1:3.2.2-1.el9.x86_64    zlib-devel-1.2.11-41.el9.x86_64
 
完了しました!

3.参考サイト

参考サイトは下記です。ありがとうございました。

pip install mysqlclient returns OSError: mysql_config not found on CentOS9 with Python3.9


Comments [0] | Trackbacks [0]

Perl5.38.2のインストール

June 13,2024 11:55 PM
Category:[Perl]
Tag:[Linux, Perl]
Permalink

Linux環境にPerl5.38.2をインストールしてみました。

ディストリビューションはCentOS8.1です。

1.ソースのダウンロード

ソースからビルドするので、「Perl Source」のページから「perl-5.38.2.tar.gz」をクリックしてダウンロードします。

2.ビルド

ダウンロードしたアーカイブを解凍して、ディレクトリに移動します。

# tar xvf perl-5.38.2.tar.gz
# cd perl-5.38.2

configureは次のオプションを追加しています。

# sh Configure -des -Dusethreads -Dinc_version_list=none

各オプションの意味は次の通りです。

  • sh Configure:Configureをシェルで実行します。Configureはシステムに適したビルド設定を行うためのものです。
  • -d:デフォルトの設定を使用することを指示します。ユーザーからの入力を求めずに進行します。
  • -e:全ての設定を自動的に進めることを意味します。このオプションによりユーザーは一切の質問に対して「yes」と回答したことになります。
  • -s:Silentモードを意味します。通常の動作では進行状況が表示されますが、-sを使用すると出力が抑制されます。
  • -Dusethreads:Perlをスレッドサポート付きでビルドすることを指示します。これによりPerlでマルチスレッドプログラミングが可能になります。
  • -Dinc_version_list=none:Perlインタープリタが特定のバージョンディレクトリを探さないように設定します。このオプションは、異なるバージョンのPerlモジュールが混在するのを防ぐために使われます。

下記のように実行されます。少し時間がかかります。

# sh Configure -des -Dusethreads -Dinc_version_list=none
First let's make sure your kit is complete.  Checking...
Locating common programs...
 :
If you compile perl5 on a different machine or from a different object
directory, copy the Policy.sh file from this object directory to the
new one before you run Configure -- this will help you with most of
the policy defaults.
#

完了したら、makeを実行します。これもかなり時間がかかります。

# make
# make test
# make install

パスはまだ古いバージョン(5.26.3)のままです。

# perl -v
 
This is perl 5, version 26, subversion 3 (v5.26.3) built for x86_64-linux-thread-multi
(with 51 registered patches, see perl -V for more detail)

今回インストールしたPerlは、/usr/local/binにインストールされたようです。

#  which perl
/usr/local/bin/perl
# /usr/local/bin/perl -v
 
This is perl 5, version 38, subversion 2 (v5.38.2) built for x86_64-linux-thread-multi

シンボリックリンクを使って、perlのパスを新しいバージョンのものに書き換えます。古いバージョンのperlはリネームしてバックアップしておきます。

# cd /usr/bin
# ls -l perl
-rwxr-xr-x. 2 root root 14328  5月 12  2019 perl
# mv perl perl-5.26.3
# ln -s /usr/local/bin/perl perl
# ls -l perl
lrwxrwxrwx 1 root root 19  6月 13 22:30 perl -> /usr/local/bin/perl

最後にバージョン確認して、5.38.2になっていればOKです。

# perl -v
 
This is perl 5, version 38, subversion 2 (v5.38.2) built for x86_64-linux-thread-multi

3.参考サイト

参考サイトは下記です。ありがとうございました。

LinuxのPerlを最新版にアップデートするには?

Comments [0] | Trackbacks [0]

Movable Typeのブロックエディタ(MTBlockEditor)のカスタムブロックについて

June 6,2024 12:03 AM
Category:[カスタムブロック]
Tag:[MovableType, MTBlockEditor]
Permalink

Movable Typeのブロックエディタ(MTBlockEditor)のカスタムブロックの紹介です。

カスタムブロック

1.はじめに

Movable Type 8からMTBlockEditorがデフォルトのプラグインとなりました。

MTBlockEditorではデフォルトで用意されているブロックの他に、任意のブロック(カスタムブロック)を作成することができます。

ここでは、公式マニュアルに掲載されている「Markdown」ブロックを作ってみたいと思います。

参考:カスタムブロック機能を利用して高機能な Markdown を利用する

2.カスタムブロック(Markdown)の作成

左メニューより「ブロックエディタ」→「カスタムブロック」をクリック。

カスタムブロック

「新規作成」をクリック。

新規作成

  • 名前:Markdown
  • 識別子:markdown

を設定。アイコンは設定しなくて大丈夫です。

「名前」項目と「識別子」項目

「ブロック」の「+ブロックを追加」をクリック。

ブロック追加

「テキスト(複数行)」をクリック。

ブロック選択

  • クラス名:source
  • ブロック要素:P
  • フォーマット:なし

を設定または選択。「ラベル」「説明」「規定値」は設定不要です。

各項目の設定

「カスタムスクリプト」に下記の内容を設定。これがMarkdown記法に対応するためのスクリプトになります。

<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/marked/1.1.0/marked.min.js" integrity="sha256-POA+Q3FC8tyo/jZhQrw40H5mKcWAABdxNeUQ/uhIm4U=" crossorigin="anonymous"></script>
<script>
document.addEventListener("DOMContentLoaded", () => {
if (document.body.dataset.hasCompiledHtml) {
return;
}
const source = document.querySelector(".source").innerHTML;
MTBlockEditorSetCompiledHtml(marked(source));
});
</script>

「カスタムスクリプト」項目

「コンテナ要素で包む」の「編集した内容をDIV要素で囲む」と「ブロックの追加と削除」の「ブロックの追加と削除を許可する」のチェックを外します。「ブロックの追加と削除を許可する」のチェック有無の違いは3項で説明します。

「コンテナ要素で包む」項目と「ブロックの追加と削除」項目

「プレビューの表示」の「プレビューを表示する」はチェックします。チェックすることで、テキストエリアからフォーカスが外れると、プレビュー表示に切り替わりので分かりやすいと思います。

「プレビューの表示」項目

「保存」をクリックして作成完了です。

保存

3.カスタムブロック(Markdown)の利用

ここではコンテンツデータの「テキスト(複数行)」から利用します。

「フォーマット」から「ブロックエディタ」を選択。

フォーマット選択

「+ブロックを追加」をクリック。

ブロックを追加

「Markdown」を選択(「名前」で設定した「Markdown」が表示されます)。

ブロック選択

ここに表示されたアイコンは下記のSVGで生成されているようです。

data:image/svg xml,<svg xmlns='http://www.w3.org/2000/svg' viewBox='0 0 512 512'><style>text{font-family:'Arial';font-weight:bold;font-size:405px}</style><circle r='256' cx='256' cy='256' stroke='none' fill='#666'></circle><text x='256' y='274' text-anchor = 'middle' dominant-baseline = 'central' fill='white'>M</text></svg>

Markdown用のテキストエリアが表示されます。テキストエリアにフォーカスがあたったとき、「名前」で設定した「Markdown」がヘッダに表示されます。

Markdown用のテキストエリア表示

設定画面で、「ブロックの追加と削除を許可する」のチェックを入れると、次のようにMarkdownブロック内に他のブロックが追加可能になります。

Markdownブロック内に他のブロックが追加

Markdown記法で入力してみます。「*~*」がイタリック、「**~**」が太字、「***~***」がイタリック+太字です。

Markdown記法で入力

フォーカスが外れると、プレビューが表示されます。

プレビューあり

設定画面の「プレビューを表示する」のチェックを外せば、フォーカスが外れてもMarkdown記法がそのまま表示されます。

プレビューなし

Comments [0] | Trackbacks [0]
 1  |  2  |  3  |  4  |  5  | All pages